
お店でよくいただくご質問のひとつが、「京焼と清水焼は、何が違うのですか?」というものです。
実は、「京焼」と「清水焼」は、現在では明確に別の焼きものを指す言葉ではありません。
「京焼」とは?
桃山時代から江戸時代初期にかけて、京都では茶の湯の文化とともに、洗練された美しい焼きものをつくる窯が生まれました。
こうした京都でつくられる焼きものは、次第に「京焼」と呼ばれるようになり、京都を代表する焼きものとして受け継がれてきました。
「清水焼」とは?
江戸時代後期になると、五条坂や清水寺周辺が窯業の地として大きく発展しました。
当時は、清水寺周辺でつくられる焼きものを「清水焼」と呼んでいました。
その後、「清水焼」という名称も広く使われるようになり、現在では京都の焼きものを表す名称のひとつとして親しまれています。
現在では、百貨店などでも「京焼・清水焼」と併記されることが多くあります。
京焼・清水焼には、ひとつの決まった技法や様式があるわけではありません。
茶の湯、琳派、絵画など、京都の豊かな文化から影響を受けながら、職人たちはそれぞれの技と感性を器に表現してきました。
さまざまな表現を楽しめることも、京焼・清水焼の大きな魅力のひとつです。
