東哉開窯100周年記念展示会と特別製作品



東哉 開窯100周年 特別製作品

開窯100周年ということで、東哉のロゴマークをモチーフにしたお湯呑2タイプとお皿をデザイン製作致しました。

大湯呑 染付 百寿瓢 丸瓢
10,000円(税抜)
大湯呑 染付 百寿瓢 切立 長瓢
10,000円(税抜)
皿 染付 百寿瓢 6寸
9,000円(税抜)




東哉 開窯100周年 記念展示会

2019年8月に平つかビルギャラリー美庵にて、東哉100年のあゆみや復刻品、新商品、東哉と深い関わりのある方との品々など、多数展示致しました。
銀座新店舗OPENと同時開催ということもあり、沢山のお客様に足をお運び頂きました。

会期中の様子です↓↓↓※記事・写真・図表などの無断複製、無断転載を固く禁じます。




小津安二郎監督と東哉

小津安二郎監督は黒澤明監督と並び世界的に評価される日本映画の巨匠として知られています。
小津監督の映画はドラマチックなストーリー展開があるわけでもなく、一見淡々とした日常が描かれているにすぎないのにそこから日本人の生活と人生の滋味が滲み出てきて、みるものを懐かしい気持ちにさせます。
どの作品もカットのひとつひとつが美しく、何度でもみたくなる中毒性があると言われています。

小津監督の映画の美しさを支えた小津組のなかで「巧芸考選」というスタッフが東哉の先代当主 山田隼生であり、山田は小津監督の要望に応え、大道具でもなく小道具でもなく、芸術、工芸など日本文化のアドバイスに務めました。
お茶に関する事や床の間の花器など、小津監督独自のカメラアングルの低さからみたテーブル上の器の置き方なども示唆しました。
何物でも本物にこだわる小津監督は、ちょっと端しか映らないものでも偽物を嫌い常に本物を用意させたそうです。

小津監督の初めてのオールカラー作品である「彼岸花」をはじめ4〜5作品のお手伝いをさせて頂きましたが、そこに東哉の器が使われたのは言うまでもありません。
現在も実際に映画に使われたものと同じ花器や湯呑等を造り続けています。
また東京銀座の東哉本店は、小津監督がスタッフとよく銀座を遊興した時の集合場所で、店の奥の座敷でテレビを見たりして皆が集まるのを待ってそれから呑みに出かけられたそうです。
現在は東哉ビルとなって当時の面影はありませんが、東哉の造る品物のなかには小津監督に求められた一流の感性が今も生き続けています。
京都売舗では映画に使われていた竹製の電気傘や釣り灯籠など、山田が選んで用意した物が残り今も使われています。




歌舞伎役者さん達と東哉

 東哉には歌舞伎役者さん達から折々にご用命を頂戴し、作らせて頂いた品々が色々と残っています。祖父の頃のもので見本として残しておいたものでは、六代目菊五郎さんが五代目の追善にお配りになられた菊三島の茶碗(写真左)や、八世団十郎百年と九世団十郎五十年追善記念の際に作らせて頂いたお皿(写真右)等々、往時を偲ばせます。
 現在もある方から「化粧前」という化粧用の顔料を入れる器のご注文を賜り、これはこの方の特集雑誌などで、美しい鏡台の前に並べていらっしゃるお写真を拝見したり致します。お気に召されてお使い頂いているのかと思うと嬉しくなります。
 一流の役者さん達は故事来歴や有職故実等に詳しく、又、美的感覚も優れておいでですので、大変勉強になると同時に緊張もあります。
 現在も歌舞伎や邦楽関係の方々からご注文頂く事がございますが、昔と同様に丁寧に大切にものづくりを致しております。あそこに任せたら安心だと言って頂ける東哉であり続ける様、日々努力していきたいと思っております。

金子国義さん

東哉の品物がお好きでよくご来店頂いておりましたが、絵付教室に参加されて以来京都工房にもおいでになり、
東哉の生地にも絵付をされて作品にもなりました。

さくらももこさん

茶わん坂の京都工房がお好きで、ご来店されるとゆっくり楽しんでおられました。
お忙しい毎日から離れてほっこりされていたのかもしれません。

デンマーク・ヘンリック殿下

プライベートで来日された折に京都工房で絵付をされました。
記念に作品のひとつを頂いたものです。

堂本印象美術館と東哉

法然院 方丈の間の襖絵(堂本印象 作)を元に、堂本印章美術館よりご依頼頂きデザインしたマグカップです。